紀勢本線
紀伊半島の海岸線沿いをぐるっと回って、三重県の亀山駅と和歌山市駅を結ぶ、全長384.2kmの路線。亀山~新宮間はJR東海、新宮~和歌山~和歌山市間はJR西日本が管轄している。JR西日本保有区間のうち、阪和線と線路が直結する和歌山~新宮間はきのくに線と呼ばれる。JR西日本保有区間は全区間が電化されているが、JR東海保有区間は全区間が非電化のため、普通列車・特急ともにディーゼルカーにより運行される。
もともとこの路線は分断されており、紀勢東線・紀勢中線・紀勢西線と呼ばれていた。全区間の開業は1959年7月15日(三木里~新鹿間開業)と、国鉄の路線では遅かった。沿線では地元住民が全通を祝っていた。
2009年7月15日は紀勢線全通50周年にあたり、当日はJR東海保有のキハ85による快速「紀勢本線全通50周年記念号」が亀山→白浜で運転された。所要時間は約7時間である。
山が線路の目前まで迫っているところも少なくないため、沿線では鹿や猪などの動物が多く出没し、深夜帯(南紀7号など)に衝突事故が起こりやすい。その対策として、JR東海では特定の列車のみに対して一部の区間で専用の徐行標識(道路標識の鹿のマークに似たもの)や赤外線カメラなどを設置、JR西日本では白浜町のアドベンチャーワールドのライオンのフンを線路際に撒くなどと対策をしている。以前に比べると大きく減ったが、未だ鹿や猪との衝突事故は絶えない。
紀伊半島に多数ある熊野古道が世界遺産に登録されて以来、東海では年に数回、さわやかウォーキングを開催している。
また、紀伊長島~海南?(一部区間を除く)までは海岸線に沿って走っており、早朝では朝日が綺麗に見える。
車両一覧
JR東海
特急
- キハ85系
普通列車
- キハ40・48系列
- キハ11型(0・100・300番代)
- キハ75系
JR西日本
特急
- 283系
- 381系
和歌山市内
- 105系(4ドア)
和歌山~紀伊田辺
紀伊田辺~新宮
- 105系(3ドア)
沿線
JR東海保有区間
亀山~多気
最高速度95km/h(津~多気は100km/h)で運行。この区間は、近鉄と平行している。
近鉄特急の対抗策として、名古屋~鈴鹿~伊勢市・鳥羽間で快速みえを走らせているが、単線であるため、六軒や阿漕などでポイント制限を受けたり、運転停車する場合がある。
一身田・高茶屋では東海交通事業が簡易委託、切符の販売をしている(一部の時間帯のみ)。
本数は、快速みえ、普通列車共に1時間に1本。普通列車はキハ11単行が走っている。
多気~新宮
平行路線はないものの、単線でしかもカーブが多く、大半の区間で木枕木を使用するうえ、ポイント制限は低速~中速(35~75km/h)のものが多く、制動を強いられる。
本数は1~3時間に1本しかない。また、キハ11がこの区間に入る場合、必ずキハ11-300番台を連結することになっている。
運がよければ、キハ11-300番台3両+0or100番台1両の4両が見れることも。
貨物列車は、新宮の1駅前、鵜殿駅まで乗り入れ、レールを運搬するキヤ97は熊野市まで乗り入れる。
1ヶ月に1回くらい、キヤ95が新宮まで乗り入れる。
JR西日本保有区間
新宮~紀伊田辺
単線区間でしかも急カーブが多く、速度制限も大きい。もっとも急なのは、江住駅の新宮方にあるR175。
列車本数はこちらも1~3時間に1本。車両は105系3扉。特急は1~2時間に1本走るが、車内販売は白浜以北までない。
見老津~周参見間には、紀勢本線唯一の信号場、双子山信号場がある。交換本数は極めて少ない。
特急南紀は紀伊勝浦まで乗り入れるが、新宮鉄道部(新宮駅近く)には西日本の気動車運転士がいないため、東海の運転士が運転している。なお、検測はキヤ141、クモヤ443のどちらかがしている。
紀伊田辺~御坊
ここから北は複線区間になり、速度も上がる。
この区間の普通列車は、昼間は1時間に1本、中間車改造の113系2両が走っている。
途中の切目~岩代では、特定の白浜・新宮行き特急のみ、海のビューポイントとして徐行する(遅延時はなしの場合あり)
御坊~和歌山
車両は113系や117系になり、さらに本数も多くなる。昼間は1時間に2本くらい。朝夕には快速が運転される。
和歌山~和歌山市(和歌山市内)
単線で、車両は105系4ドア(和歌山線・桜井線と同じもの)。終点の和歌山市は南海の管理駅。
関連項目
- 最終更新:2009-11-04 00:58:53
