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223系

JR西日本の近郊型電車。3ドアクロスシートが基本だが、その形態はさまざまである。
同社の近郊形車両の最高傑作と言っても過言ではない系列で、93年の初登場から現在に至るまでマイナーチェンジをしつつ増備が続けられている。

ここでは類似系列である521系、125系、キハ122・127、JR四国の5000系についても取り上げる。関西都心部の顔であるのみならず、地方向けの新型車両としてもポピュラーな存在となってきている。


阪和線向け

運行路線


0番代・2500番代

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▲和歌山駅に停車中の0番台 撮影時:2006年10月/同じく和歌山駅に停車中の2500番台 撮影時:2009年1月
関空・紀州路快速などで使われる。
関西空港からの観光客などが利用するので、スーツケースなどを置くため、全車両とも座席が1+2の3列となっている。

0番代はつぶらな瞳が特徴で、側面の窓配置などは221系の流れを受けている。そのため系列内で唯一、ドア間に6列の座席が並ぶ。
2500番代は2000番代の設計を流用したため0番台とは大幅に車体形状が異なる。各ドア間1列ずつ座席が減らされ、2000番台にあった補助席も省略されているので着席定員がかなり減少している。また、130km/h運転はできない。

この系列の導入により、南海電鉄が優勢だった泉南・紀州方面でもJRが優位に立つこととなった。

これまでに大幅な編成組み換え(2両+6両)→(3両+5両)→(4両+4両)をしてきたため、0番台と2500番台で形成された編成が生まれ、223系列には珍しいバリエーションが豊富なグループとなった(逆に編成が完全に統一されてないともいえる)。オール0番台の編成に出会えればラッキー♪オール2500番台が来たら着席を期待しないように。


本線向け

この項目で「本線」とは、以下の区間のことをいう。

1000番代・2000番代

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▲近江塩津駅に停車中の2000番台 撮影時:2008年3月
阪神大震災後に登場した、JR西日本の看板列車である新快速向けの車両。
223系列の本家は上の阪和線なのだが、他地方ではこちらの方が圧倒的に有名かもしれない。
このグループが登場して以降、窓周り茶色、窓下に白・こげ茶・青・薄茶色という塗装が223系列の標準となった。
2000番代には、窓周りの茶色の縦幅が広い車両と狭い車両がある。

もともとが新快速向けに導入されたこともあって、最高速度は凄まじいが、3M5T(一部4M4T)というMT比で最高130km/hというスピードを出すため、加速はそこまでいい方ではない。しかし、新快速はじめ駅間距離の長い運用が中心のため、高速域の伸びは抜群。

運行範囲が非常に広い。北は敦賀、西は播州赤穂まで来る働き者。2000番台の一部車両は岡山支社に貸し出されている(後述)。天神川駅開業記念イベントで広島支社に顔を出した実績もある。

なお、1000番代は本社からかなり気に入られているようで、JR西日本の広報類に登場する223系はほとんどが1000番代である。新車の発表時も1000番代の写真を加工してイメージ画像とすることが多々ある。

6000番代

一言でいえば2000番代のチューニング車両で、ブレーキ性能を221系とそろえている。
ブレーキ性能の都合上、新快速には使われない。
間違って新快速の運用に回さないよう、識別のため非常口と運転席ドアにオレンジの線が入っている。
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▲乗務員扉と正面に貼られたオレンジの線。大阪駅10番のりばにて。 撮影時:2009年3月

本線では221系と混色編成になっていることが多いが、JR宝塚線おおさか東線ではこの6000番代だけで編成を組んで運用されている。


その他

5000番代(西)/5000系(四国)

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▲高松駅に停車中の223系5000番台 撮影時:2006年3月
マリンライナー(瀬戸大橋線)で使われる。JR西日本の車両を223系5000番代、JR四国の車両を5000系と呼ぶ。

2003年から登場したもので、ほぼ2000番代と同じだが、窓周りの茶色の縦幅が狭いスタイルで製造された。
貫通路を常用するため、先頭車両は連結部分の通り抜けのための幌の使用を考慮した設計となっており、前面は2000番代に比べてやや四角くなっている。また、運転席直後のガラス部分も大きく取られている。
JR四国の編成については、高松側に組みこまれた5100形(グリーン指定席)のみ東急車輛製で、JR東日本の2階建てグリーン車の設計をもとにしている。

しょっちゅう踏切で車にぶつけられるので、新快速向けの2000番代がよく代打で登板している。ただし、編成間の連結幌を使用する都合上、クハ222を本線向けの車両に置き換えることはできないので、編成替えはクモハ223の事故損傷の場合にのみ行われ、連結位置も「最も岡山寄り」に限られることとなる。
JR西日本の車両はもともと2両編成だったが、香川から岡山への通勤・通学などで意外に混むので、最近は2000番代の中間車が増結されて3両編成で運転されている。増結されている中間車はすべて2000番代の初期型であるため、窓周りの茶色の縦幅が揃っていない。

マリンライナーの幕は通常黒地に白文字のものを使用するが、前面の幕が以前の213系で使用された白地の幕で固定されている車両もみられる。


5500番代

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▲福知山駅に停車中の城崎温泉行き 撮影時:2009年4月
2008年夏、国鉄型(主に113系)の魔改造王国だった北近畿(福知山地区)に突如現れた最新型。2両編成で中間車はない。この地域では31年ぶりの新規導入車両となる。

前面など外装は5000番代とほぼ同じであるが、ワンマンカーであるため、運転台直後にドア扱いを表示するLEDが設置されている。実質的には後述の521系の直流専用版といってよい。
また、運用線区が主に日本海側であり、内陸部・沿岸部を問わず夏は酷暑、冬は酷寒(日本海側から冷気が押し寄せるため、降雪も多い)となるため、ドアの半自動扱いが可能となっている。
冬季には架線に霜が降りるので、一部編成のクモハ223に霜取り用として2基のパンタを搭載している。

これにより、魔改造の最高峰として有名な「サンパチくん」こと113系3800番代は、元来初期型の車両をもとにしていることもあって、わずか十年足らずで(しかも急ピッチで)置き換わることとなった。
2008年7月22日に福知山線末端部、8月11日に城崎温泉方面で運用が開始され、その数日後には嵯峨野線・舞鶴線でも運用がみられるようになった。

なお、導入にあたっては、沿線自治体(京都府・兵庫県・福知山市・豊岡市など)から補助が出ている。地方の新型車両はその地域の輸送改善のためのものであるため、利害関係のある自治体などの財政支援を受けて導入することになっているためである。


類似系列

223系には類似系列も存在する。いずれも地方向けの車両であり、JR西日本では地方向けの新型車両はその地域の輸送状況改善のためのものとして位置付けられているため、原則としてその導入資金は沿線自治体の補助=住民が払った税金でまかなうことになっている。


125系

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▲加古川線用。谷川駅で発車を待つ。2009年6月撮影。
1両単行運転に対応している。車内の温度管理を考慮して乗降扉は通年半自動扱いであり、一部車両は霜取り用パンタを装備している。小浜線電化時に初登場し、その後も同線や加古川線などで活躍中。小浜線用の1次車は変電所容量の都合により、起動加速度が通常の約半分に抑えられている。

現在は2ドアだが、真ん中のドア準備工事スペースを改造すれば3ドアにすることもできる。言い換えれば、3扉車のボディを2ドアに流用したので真ん中に不自然なスペースが残ってしまったのである。

小浜線用の1次車は、「車椅子利用者が通行しやすいように」という名目で片側1人掛け、もう片側が2人掛けという223系2500番台に準じた内装だった。しかし、「座席が少ない」と不評だったので、2人掛けシートを買って改装しており、この改装資金も自治体の支出によるものとなっている。敦賀直流電化のときに投入された3次車は最初から2+2シートで落成しており、加古川線用の2次車は1+2シートのままである。


521系

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▲近江塩津駅に停車中(地下通路の階段から) 撮影時:2006年12月
交直両用車両。2両編成を組み、湖西線・北陸線(米原・近江今津~福井)で活躍。
前面は5000番代とほぼ同一であるものの、積雪量の多い路線環境を考慮して、スカートが重強化型となったため、かなりいかつい表情となった。ホイッスルには防雪カバーがつけられている。

滋賀県・福井県などの自治体による補助で導入された関係上、補助を出していない自治体の区間で運行することはできず、福井~近江今津・米原に限定して運用されていたが、京都府など小浜線沿線の自治体が223系5500番代導入のための財政支援を行ったことから、2009年3月14日以降小浜線でも運行が開始された。

この車両の導入により、583系を普通列車化改造した419系の一部が置き換わったが、導入数が少数であるため、今なお419系は健在である。

2006年に2両編成5本が福井地域鉄道部に導入されて以来新造が行われていなかったが、2009年10月に新たに2編成が新造された。金沢総合車両所に配属されたため、ついに石川県から予算が計上された可能性もある。なお、石川県は、能登空港の経営で成果を上げるなど、税収アップに努めており、その潤沢な財政資金を利用して鉄道サービスの向上にも乗り出したものとみられる。

キハ122、キハ127

姫新線向けの新型気動車。路線の改良の一環として、兵庫県をはじめとする沿線自治体からの補助により製造された。
 
顔は5000番代の系統にあるが、ややツリ目になっている。1+2シートで、側面帯の一部が当初から張られていないなどコスト削減努力が各所に見られるが、山陰のキハ121・126と比べるとかなりの豪華仕様である。


大変な途中下車シリーズでは

  • 2500番台が擬人化されており、踊ったり勝手に運行を止めたりする。また、ヤンデレの妹がおり、関空特急の「はるか」からハンカチを借りたことを咎められている。
  • 宇部線及び山陽本線の真・快速に使われるのは、おそらく1000・2000番台と思われる。
  • 5100形は音楽にあわせて扉の開閉が可能。
  • キハ122、キハ127は223系2000番台J編成(6両編成)と協調運転が可能。→特別新快速
 
股尾前科運転士と股尾前田運転士によって223系1000番台が7編成ほど事故にあっている。


関連項目


  • 最終更新:2009-11-07 09:43:10